2008年10月28日火曜日

満腹なのに


朝から宮古方面に釣りに出かけて帰ってきたYさんたちが言う。川を鮭が遡上していたよと。三陸では鮭がとれる。孵化放流事業をして資源を再生産している。日本は世界的にも鮭の資源に恵まれた国だ。その漁獲量全体で充分自給できるのだが。

今晩は「いも煮」をするのでと私たちを案内してくれたTさんが盛岡市郊外の大きなスーパーに寄る。Tさんが買い物をしている間、魚売場を覗いて見ると地元の生鮭も売ってはいるが、むしろ多いのはチリ産の鮭だ。養殖で脂質が多く、そして安いからだ。

さんまは今も漁期。40万トン以上獲れる。これは日本人が1年間で食べる2倍近い量だ。ロシアや中国への輸出もあてにしていたそうだが、急激の円高で輸出がままならぬと『朝日』(27日朝刊)。岩手から帰ってきたら、女川からさんまが届いていた。土日の休養が充分だったらしく、気分屋だが「腕に覚え」の次男が刺身、カルパッチョ、なめろう、塩焼きなどを作ってくれた。息子の包丁の入れ方はすばらしい。

鮭もさんまも充分に自給ができる。しかも今は旬だ。私たちは安くて腹いっぱい食べられるのに、漁師さんたちは「食っていけない」。

0 件のコメント: