2008年10月4日土曜日

行かねばならぬ


 私には「命の次に大事なもの」がゴマンとあって心の平穏がない。

 腕時計とカフスが片一方みつからない。肥後象嵌(ひごぞうがん)のカフスボタン、ドルチェの腕時計。

 階下から、行くのか行かないのか、弁当が要るのか要らないのか、矢継ぎ早の「お問い合わせ」。行く、要ると応えるが起き上がれない。
 這って降りて行くと「飲むなとは言わないが、程度というものを知れ、周りに迷惑を掛けたのだろう、恥ずかしい、ああだらしない、κΘ仝≠≦・・・」とたたみかけられる。「まとめて夕方に言って」と嘆願するが収まらない。

 昨日のぶどうが食べたい、梨食べたいと訴えれば、自分でやれと言いながら、しばらくして出してくれる。やっと「鬼」が普通のひとに見える。

 カフスは床の上から、腕時計は枕元から出てきた。「行かねばならぬ」で出勤した。

 私は職場ではビシッとしている。びしっと。誤解召さるな。闘う曹長である。かもしれない。

 それにしても思い出せない。帰り際に何か深刻な話を聞いたような気もする。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんばんは♪
きゃ~!
どこかの誰かさんと一緒!
いえいえ、どこかの夫婦と一緒!でした♪