2013年5月27日月曜日

「備え」

 80を過ぎたあたりから、ふるさとに独り住まいの母と別れるときは「これが見納めかな」といつも思っていた。それで、会うたびに写真を撮った。幸い母は長寿の血筋で長生きした。ところが、いざ亡くなって葬式の写真をどうしようかと探す段になってなかなかいいのがみつからない。また、そういうときだから慌てている。結局、たまたま部屋に飾ってあったスナップ写真に着目した。母のいきいきとした表情があった。晩年の母らしさが出ていた。兄弟に相談してこれを遺影に使わせてもらった。あとで施設の介護士さんに撮ってもらった何気ない一枚だったとわかって、礼を申し上げた。よかったと思っている。
 もちろん母親のいろいろなときのさまざまな表情は私の頭の中にいくつもあって、生きている。
 人間、いつ死ぬかわからない。年齢的には現実性を帯びてきた、もう何十年も生きるわけではない。かといって覚悟はないのだけれども、「縁起でもない」では備えにならない。先日、旅先で知らないうちに撮ってもらった写真をいただいた。自分が他人様からどうとらえられているのかわからないけれど、ちょっと気にいったので、連絡をして画像データをわざわざ送ってもらった。撮られ撮ったどうしの人柄がでるものだ。そんな考えがあって、もしものことがあったときに使ってもらうために、パソコンのライブリーピクチャに「遺影」というフォルダーをつくって格納した。
 もちろん健やかに生きることができて、更新できることを願ってはいるのだけど。

 笑っている写真がいいな。

2013年5月19日日曜日

「TPP参加をとめる!5.25大集会」



1.プレ集会 12:00~(TPP反対の文化イベントを予定)
2,大集会  12:30~1時間程度「集会」
3,デモ行進 13:45~(全体終了16:00の予定)
(銀座を通り東京駅横・鍛冶橋駐車場解散予定)

  315日に安倍首相が行った公約破りのTPP交渉参加表明に続き、412日に発表された、TPP交渉参加にむけた事前協議の「日米合意」は、包括的で高い水準の協定を達成するという「TPPの輪郭」を改めて確認するとともに、アメリカの要求を丸呑みするだけという内容です。これでは、安倍自公内閣が言うところの「国益を守る」どころか、国民のくらしやいのち、食の安全、雇用や地域経済などが壊され、国の主権までもが脅かされることが、いよいよはっきりしてきました。交渉に参加してしまえば、TPPの秘密主義で、交渉の中身をあれこれを持ち出して途中離脱はあり得ません。まだ遅くはありません。参加表明を撤回し、TPP交渉への参加を止めるべきです。
 私たちは、これまでも多くの団体・個人の思いを集め、国際的な連携も進めながら、TPP交渉参加反対の運動を進めてきました。参議院選挙を前にしたいま、安倍内閣にTPP交渉参加を断念させるため、標記「TPP参加をとめる!5.25大集会」をよびかけることとしました。
 TPP交渉参加に反対するすべての人たちの力で集会を大成功させ、政府や財界、アメリカのねらいにストップをかけるため、ぜひみなさま方におかれましても、「TPP参加をとめる!5.25大集会」の趣旨にご賛同いただくとともに、たくさんの方々にご参加いただけますようお願い申し上げます。

【よびかけ】STOP TPP!! 市民アクション
【趣旨】安倍首相の参加表明があったものの、国民のいのちや暮らし、雇用、地域を壊し、主権をも脅かすというTPPの危険性や秘密主義が明らかになるにつれて、「交渉参加反対」「自民党の公約違反は許されない」の声はさらに高まっています。この声を参議院選挙に向けて社会的にアピールするため、市民、さまざまな団体、超党派の国会議員、さらには地方でTPP交渉参加反対運動をすすめているすべての団体、個人にも広く呼びかけて開催します。集会では、今の情勢を共有し、さらに確信を持ってたたかいをすすめられるようにすることにも留意したものにします。
【主な内容】①各界・各分野からの決意表明、②超党派国会議員の挨拶
【参加のよびかけ】
1)さまざまな階層や地域の声が反映された集会となるように企画します。「開催の趣旨」への賛同と「非暴力を貫くこと」を原則に、多くの団体へ賛同と参加を呼びかけます。
2)銀座デモでは、私たちの主張が市民によく分かるように、プラカードや横断幕を準備するなど、大いに工夫しましょう。

2013年5月7日火曜日

湯川あき チャリティコンサート

シャンソンといえば古くは越地吹雪さん美輪明弘さん、最近ではクミコさん。湯川あきさんはシャンソンの実力派。ミュージカルつながりでお知り合いになった。それで、気仙沼支援のチャリティもなさる。玉川上水沿いのおしゃれな会場。

2013年5月4日土曜日

ミュージカル「ロンサム・ジョージ」のご案内


 ブログを始めて今日で5年になる。といっても、最近はすっかりサボってしまっている。5年前はもうすっかり「ひと昔」だ。パソコンだって買い替えている。めまぐるしくなったものだ。人間の業、浅ましさを観るようになって落ち込むときもあるようになった。 

 さて、親愛なる皆さま いつもご覧いただきありがとうございます。私事ですが、4年ぶりに、私のツレアイが生涯二度目のミュージカルに挑戦しています。ぜひ観に来ていただきたく、親馬鹿ならぬ「夫馬鹿」でご迷惑もかえりみずご案内を差し上げます。

『AIM』という本来はジャズダンス集団で、ここが主催する「ロンサム・ジョージ」という題名の市民ミュージカル。若い人たちにまじって挑戦します。舞台はガラパゴス諸島。登場するのは、ガラパゴス諸島の様々な生きものたち。
練習風景
「ロンサム・ジョージ(ひとりぼっちのジョージ)」とは、最後にただひとり生き残ったガラパゴスゾウガメ(亜種)の名前。昨年死んでしまいました。芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」に題材をとり、他を蹴落とし自分だけは生きていこうとする人の姿、欲望の果ての環境破壊と混沌とした世界、それに比べてガラパゴスの自分を変えてたくましく生き抜き、いのちを全うする生きものたち。繁殖、生きる喜びを楽しく描いています。ちなみにツレアイの役どころは多様な生きものたちのひとつ「アオアシカツオドリ」。

若い人たちの踊りは躍動的で素晴らしい。若い演出家の振り付けも斬新でおもしろい!地獄、楽園、愛と進化のミュージカル。きっとお楽しみいただけると思います。
ご案内のチラシの裏

 公演まであと2カ月を切りました。ツレアイは悪戦苦闘しつつ、仕事を終えた週末は夜遅くまで必死の猛稽古!!今日からGWの合宿に出発します。仲良く練習しながら、みんなで一つのものを作り上げていく楽しさを味わっているといいます。3・11で両親を一度に亡くし「人生は一度きり。その人生はいつ幕が引かれるか神様でなければわからないということを、3・11を通じて知りました。やってみたいことは、悔いの無いように他人の目など気にせずやることにしました(少しでも足腰が動くうちに…)。天国のみんなに元気な私が届くようにと歌っていますよ♪」と。

公演は「発表会」ではなく、きちんと芸術的に完成させたお金をいただけるもの。その公演は6月15日(土)の昼(13:00~)、夜(18:30~)と16日(日)の昼(13:00~)、夜(17:30~)の4公演(開場は30分前)会場は「さいたま芸術劇場 小ホール」(JR埼京線の与野本町駅徒歩7分)。あの演出家の蜷川幸雄氏が手掛ける演劇公演を数多く上演する劇場で、小ホールは舞台が客席にせり出しているなど実験的な面白い舞台です。さいたま芸術劇場を見に来るだけでも一見の価値ありです。チケットは日時指定の全席自由席で2500円(当日2800円)。

お申込みはこちら☞ http://www.aim1999.com/