2009年12月2日水曜日

農業者が声をあげている


日曜日、月曜日と深酒をしてしまい今日はもう金曜日ではないかと錯覚してしまう。

密室で政治屋のボスや族議員がやっていたのであろう予算の分捕りあるいは削減を、公開のもとにさらした積極性はよかった。しかしながら、中味だろう。積年の「お役所仕事」、仕事のための仕事、ポストのための財団法人への予算の配分などなどのインチキを暴き、そういう本質的な無駄遣いを省いてほしいと国民は望んだはずだ。

今までバッサバッサと切ってきた事業仕分けは、防衛費や駐留米軍への「おもいやり予算」へは「政策判断」と言うて、あの蓮舫さんが途端に及び腰になったのがみてとれた。「おもいやり予算」の仕分け判断といえば米軍への湯水のごとき無駄使いを俎上にあげるのかと思いきや、米軍基地で働く労働者の時間給が周りに比べて高いなどというまったくのすり替え。自公政権流の手口。しかもその時間給たるや沖縄県においての比較、全駐労の委員長が怒るのも無理もない。案の定の限界といえば、そういうことだが、やはりおかしい(ただし「蓮舫何様」とかいうバッシングには組しないが)。「有識者」という仕分け人には見識と立場に疑問のある人たちというか、行革推進会議につらなるメンバーが相変わらず、やれ効率だ、民間へ、というベクトルを振りかざす。こういう人たちの跳梁跋扈をいつまで私たちは許していいのだろうか。私たち国民は懲りている、この人たちがつくった新自由主義的社会を。先に有識者の「仕分け」をすべきではなかったのか。切るなら政党助成金だってそうだ、憲法にいう個人の「思想信条の自由」に明確に違反する300数十億円のお金を支出している、このお金こそ仕分け・返上すべき筋の通らない国民のお金だ。そういうことは棚に上げておいて、あまりに機械的、知見なしにやったのではないか。そういうことではないか。

不当に仕分けされたのは医療、保育、教育、科学技術などいろいろある。
例えばその実例を、農業の立場から、とりわけ営々と有機農業を築いてきた濱田幸生さんたちが異議を唱えている。不当な「仕分け」であるとの抗議の声を集めている。このひとのブログ(*)にここのところ、ときを追って詳細な内容が展開されてきた。そして様々なひとたちの投稿も寄せられている。「仕分け」ひとつのことではなくて、新政権の農業政策についての疑問や意見や分析を展開してここに来ての流れだ。
*「農と島のありんくりん」http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/

的確に言い当てているわけではないが、民主党は「都市型政党」だと考える。だから、農作物輸入にしても、FTAにしても、「金で済ます」程度の見識および性格が色濃い。票の数で判断しているのではないか、あの小沢さん流の政略では。

ぴりっと澄んだ冬空にお月様と星が美しい。
日付が変わってしまった。

2 件のコメント:

ハマタヌ さんのコメント...

ほんとうに力づけられます。ありがとうございます!孤独な戦いというのは、時になんでこんなことをオレはやっているんだ、と思うときがあります。そのような時にほんとうにありがたい。仲間にも伝えます。

余情 半 さんのコメント...

こつこつとつくりあげてきた有機農法と行政のわずかな接点をバッサリ切った仕打ちに憤然とする、自然な感情だろうと考えます。ハマタヌ様の「貫く」姿勢を尊敬します。報われる社会に進みましょう、そう考えます。