2009年12月21日月曜日

どんな家庭に


私は自由人なので歌を唄えば音程は変える(世間一般では“はずれる”とも言う)、歌詞は変える、そのうち違う歌を合体して終わらせる、そういう才があるようだ。コーラスなんてとんでもないことだ。

「笑い声と歌声が絶えない家庭」唄えば自ずとハーモニーになる。そんな家庭を築くのが妻殿の夢だったそうだ。ところがどっこい、私には音楽の素養がない。どうも父親ゆずりのようだ。ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」(1965年公開)に出てくる「トラップ大佐の家族」のような家庭にはならなかった。(申し訳ない)という負い目がどこかにある。夢のことはいつも聞いて聞かぬふりをしていた。

「あたしカラオケ大好き、歌好きなんです」会うのは今日で3回目「あいさつ」に来るというので来たら、「住むところは…」と二男が切り出す。「違うだろ」一緒になりますという親へのあいさつ、けじめだろと切り返す。それでこれからどうやって二人で一緒に生きていくのか、どんな家庭を築くのか、社会とどう関わっていくのか、抱負を語れと言ってやった。そしたら二人とも目が星になってしまった。『ゼクシィ』(リクルートが発行している結婚情報誌)によれば、「レストランウェディング」というジャンルがあってパッケージになっているらしい。いわゆる「人前結婚式」だ。そのなかには、「お急ぎ婚」「Wハッピー婚」とかもあるらしい。とくに悪びれずにいるところがどこか可笑しくなってくる。どうやら「日陰」ゴトではないらしい。こっちがおたおたする気持ちだ。

彼女は30歳になるまでに子どもが3人欲しいという。唯一聞いた抱負らしい明言だ。ほう、それでいい。息子に言わせれば「お母さんよりアバウト」という。天真爛漫な娘さんのようだ。で、住むところは「家賃だ、条件だ」といろいろ検討していたら、物件はなんとすぐ近くではないか。舅・姑とは名実ともに距離を置くものだと考えていたらそんなことには頓着しない。また可笑しくなってくる。

さてさて、1月は本場イバラキにあんこう鍋を食べに行く予定の土日があるが、それをはずして家族を招集することにした。
爬虫類ヘイキ。学科では鳥の解剖やっていました。我が家に異質のキャラクターが加わることになりそうだ。

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