2009年12月15日火曜日

『星守る犬』


 おいしいお味噌汁をここでもいただいた。今我家でも楽しんでいる、昔、朝起きたときに飲んでいた懐かしい味、あれだ。カマスの塩焼きもやけにおいしかった。
 銀座の旅館「吉水」の中川代表が私たちのお見送りをしながら「ここよ、ここが裏から出入りできて、ここに並べて売るのよ」と、先ほどの話の場所を教えてくれる。なるほど歩道から90センチほど引っ込んでいる空間、そこは私有地、そこで何を売ろうと構わない。その代わり9階建てがその分だけ全部引っ込んだというのは銀座では豪気な話だ。確かめて気に入った本物の食品をここで女将自ら売るらしい。だから話が早く、しかも剛毅だ。

 で、その銀座からほろ酔いで、半分満員の電車で帰りながら、「ビッグイシュー(日本版)」の読者プレゼントページを何気なく見やれば、「有機野菜と平飼い卵のセット」とか「パンの詰め合わせ」とかどこかで見覚えのある景品が並んでいる。なんだか当ててみたいと思う次第。それはともかく月曜日からもう疲れている。昨夜のことだ。

 コミック雑誌を読まなくなって久しい。いつしかコミックの単行本も買わなくなった。最近の作者の名前も知らない。「ビッグイシュー(日本版)」09.12.1号の雨宮処凛さんのコラムを見て無性に買いたくなって昼休みに探しに行った。コミックコーナーはホントに久しぶりだ。その本がどの辺にあるかわからない。小学館、講談社、集英社、秋田書店などがメジャーだったのを思い出す。双葉社のコミック本なんか少ししか置いてない。「ナニワ金融道」や「鎌倉物語」もここだったのだ。次の店の紀伊国屋書店でようやく見つけた。思っていた本の大きさや装丁が違った。こうの史代さんの『夕凪の街 桜の国』(04年)も双葉社だったのだ。それで一番下の棚に見つけた。
 『星守る犬』(村上たかし 09年7月刊)もう7刷になっている。
 「あとがき」のフレーズを雨宮さんは紹介している。2冊とも、たまらなくなる、こみあげてくる。

 本屋さんに並んでいたこうの史代さんの『この世界の片隅に』上・中・下も欲しくなった。そうだ、クリスマス・プレゼントにして、おさがりを読もうっと。
 息子のお嫁さんの実家の富山からカニが届いた。腹いっぱいになった。ずっと外にほったらかしていたイルミネーションの電源を入れてみた。点いた。よかった。

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