2009年12月10日木曜日

迷走とおめでた


 ビールから始まる。瓶だったのでいつまでも注がれれば飲まぬわけにはいかない。ここはロシア料理店、次は当然ウォッカだ、40度。古酒(クース/泡盛)で度数は慣れているからどうということはない。そのうち話し声が遠くに聞こえるようになる、という類のことを自ら話す。疲れもあって、酔いが回っているということを周りに伝え、自らにも自制を促す。もうそれ自体が酔っているあがき。隣でロシア産の赤ワインをたのんでいる。試しに飲むとこれがいけると皆の意見。注いでもらってこれにも口をつけるお調子者。「ちゃんぽんは危ない」と頭をよぎる。
 店を出たらまだ早い。誘われたような誘ったような勢いで、偶にはだとか、忘年会だということでくりだす。相変わらず賑やかなお店で、もう水割はどうっていうことはない。そのうち、この時間に出ないと今日中に帰り着かないと促され二人で席を立つ。普段はここで、はっと自分がどこに居るのか判らず危ないのだが、一緒に地下鉄まで連れて行ってもらう。逆方向で別れる。あとは帰巣本能。
 帰り着いたら茶の間に明かり、まだ起きていたらしい。ぎょっとするも、コートすら脱ぐこともできず、ダウンタウンブギウギバンド。その後どうなったか知らない。火曜日の夜のことだ。

 話があるからと予約を受けていた。夜遅く次男が訪ねて来る。用意していた夕食をペロリとたいらげる。一瞥して痩せたように感じたが、体重は変わっていないという。ならば引き締まったのだろうか。営業だ、苦労しているのだろう。

 松本清張原作の「黒い画集 あるサラリーマンの証言(60年/東宝、堀川弘通監督)」をBSで観る。小林桂樹演じるところの主人公のことをこの小心者が!とか思いながら、ハラハラしつつ目を離せない。こういうのを観るとあとで夢にみる可能性がある。何もそんな思いをしてまでもと思うが、松本清張ものは奥が深くて引き込まれてしまう。

 要するに結婚するのだという。この間あわただしく連れてきた娘さんだ。どうやら我々は初孫に恵まれるらしい。私の雷もしくは説教のひとつも覚悟していたらしい。この子にはお調子者、やや場当たり的なところがあるので、その辺のことを質す。こんどのお正月休みは3日間しかなく、向こうの親元にあいさつに行くという。昨夜のこと。

2 件のコメント:

増田・大仏・レア さんのコメント...

おめでとうございます。乾杯。

余情 半 さんのコメント...

生まれる前にまだ遊びたいというから、気持ちはわかるけどもう三人なのだよと自覚を促しました。そしたら生意気にも、今日は「パパ」はお仕事とかメールを送ってくるお調子モノ。新しい生命の誕生が楽しみです、まだエコーでもよくわかりませんが、無事でありますように。おかげさまで、乾杯!