2009年5月24日日曜日

憲法集会

不名誉ということを忌避したのではないか。
昼間霞ヶ関で会ったとき、妻殿が誤ってノ・テウさんというからムヒョンさんの名前がなかなかでてこなかった。経済が振るわず人気を落としたが、強欲な世界経済に巻き込まれた、マハティールさんのような強い性格をもっているべきだったと思う。痛ましい最期だ。ノ・ムヒョンさんも身を起こした弁護士出身だった。

地下鉄の出口から直接入ったのでわからなかったが、弁護士会館は帰路正面玄関から出ると聳えるようなビルで、官庁街にあった。図書館で偶然知って入場無料だったので参加した。もう18回目の催しだという。「昭和史における憲法九条~その今日的意義を考える~」保阪正康さんの講演、パネルディスカッションを聴講した。

松元ヒロさんは本来パントマイムが得意だ、その出し物はなかった。麻生さんのモノマネで笑わせた締めくくりに、持ちネタの「憲法くん」を披露する。このひとが、日本国憲法前文をそらんじて朗読すると、あらためて「ああこういうものなんだ」と感動する。理念への高邁さが感覚として入ってくる。それは、それはいいものだ。息子も学生時代そらんじたがぺらぺらと早口で、そらんじたことだけを感心したものだった。

パネルディスカッションで司会を務めた内田弁護士も進行のなかで随所に「前文」や「条項」をそらんじる。仕事柄とはいえ、かみしめて言われれば、なんでもない私たちの生活や生き方を憲法はさししめしてており、守っているように考えられる。そうなんだ。

『労働ダンピング』(岩波新書)の著者中野麻美さん(弁護士)はパネリストで壇上に。こんな人だったんだ。著書の通り明快な論理とはっきりした口調。何が入っているのだろうと思われる大きな黒いリュックを背負っていらっしゃいました。

さあ、今日は長野へ。第3分科会「貧困・社会保障」。

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