2009年11月27日金曜日

あと3日


 大先輩のコイズミさんは若い、そして積極的だ。息子さんに片方の腎臓も提供した。気に入ればみんなに吹聴する。「このひと、ミュウジカル・スタアなのよ」招待券を渡してでも最初の公演を観て貰えばよかった。思い切ってお誘いしたらしい、そしたらまだ観てもいないのに、みんなに宣伝してくれる。「これはケンポーなんだってよ、そりゃぁ、ベンキョーしなくっちゃね」口を開けば話題にして人に勧めてくださる。それで何枚か売れた。

 熊本を過ぎて北上すればやがて左車窓に普賢岳が見えた。地図で見れば有明海はお腹にいる赤ちゃんの姿のような形にもみえる。福岡から鹿児島に行く飛行機のなかからは天気がよければ干潟の泥の色をみることができる。

 幕があがり、映像とナレーションが続いたあと、高い音程「フゲンダケのたなびくケムリ♪」で踊りが始まる。

 最後の公演、夜の部がまだ埋まっていないと檄がとぶ。泣いても笑ってもあと3日。
「立川、夜へ」誘(いざなえ)え、と。

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