2009年11月3日火曜日

佐渡「文楽人形」東京上演会


伊勢は津でもつ、津は伊勢でもつ、尾張名古屋は城でもつ♪でおめでたい「春駒(はりこま)」でまずは演目が始まる。双葉座の代表の方によると彼らの集落では伝統芸能を継承することにした、だから村の若者も自分たちも全員「春駒」が演じられるようになったという。

「(佐渡の)どこの出だ?」と聞かれる。会場になった四谷の東京おもちゃ美術館の入り口で開場まで訪れる人たちの誘導案内をした。1時間半もしていたからほとんど全員と対面したことになるだろう、そうしているうちに佐渡人であるかないか区別がつくようになってきた。一緒にいたOさんがどうしてわかるのかと聞いても説明できない、なんとなくわかるようになった。これは琉球舞踊の会場で琉球人が、奄美民謡で奄美人が、物産展で薩摩人が集まってくるときの雰囲気と共通するものがあるからだ。大半は在京の佐渡野浦の人々がこの催しに駆けつけたようだ。入り口では同窓会のような会話がはずむのが聞こえてくる。

文楽人形上演の双葉座は結成30周年になった。佐渡の野浦集落から来た上演者12名みなが皆百姓であると、有機農業にとりくみトキが再び舞う里作りに励んでいる、そして伝わる芸能を守り継承するという紹介というか決意が展開される。実行委員会による“よみがえれ!トキ 佐渡「文楽人形」上演会”は朝から用意した椅子の数を超えた、見事に盛況だった。

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