2009年7月4日土曜日

怒ったらあかん


「何て書いてあるの? 読んでみようと思ったのだけれども・・・」と別れ際にジムの先生がイラスト文字のことを訊いた。

公泉さんは公朝さんの息子でどこぞの大学の講師をしている、と思っていたら教授になっていた。光秀がここで「敵は本能寺にあり」と言ったとか、言わなかったとかと伝えられる近くの丘の上の“芸術(アトリエ)村”に住まいして久しい。

公泉さんは快活な妻殿の影に隠れたがる。ときには心がへこんだりもしたらしい。その辺は何か共通したものを感じるが、若いときにお会いしたっきりになっている。その妻殿は“驚いたことに”著名な舞踏家であり画家である、海外でも。いつぞやはボディペインティングも催されたことがあった。

何故“驚くか”というとその妻殿どうしが中学時代からの親友で、ちゃんづけで呼び合う仲であるから。催し物があるたびに案内をいただくが不義理をしている。

その公泉さんからいただいたTシャツを後生大事に着用している。胸には“怒ったらあかん”、背中には“おかげさんでまたばちあててくれはったありがたや”とイラストしてある。その文言のとおりに生きるようになった気がしている。 ・・・つもりだ(いやぁこの木、金曜日はそうでもなかったなぁ、おこったらあかんのや)。

ある考えがあって、この芸術家ご夫婦に会いたいと思う。

*故西村公朝(1915~2003)さんは現代の仏師で著書も多数ある。数多くの仏像の修理を手掛けられた。仏像のことを、そして仏教の生き方をわかりやすく説く第一人者だった。教育テレビにも講座をもっていた。手元にあるのは『仏像が語りかける生きるヒント』(01年4月刊 講談社)

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