2010年4月26日月曜日

民意


 今日はコートを着ていかなかった。明日は要るらしい。毎日天候のことを記さなければならないほど不順が続く。

 さて、昨日の沖縄の県民集会には9万人が集まったらしい。そもそも普天間基地はアメリカ国内であれば違法な基地だ、あってはならない危険な基地・滑走路だ。辺野古の海を(自然を)壊したくないという鳩山首相の言うのはもっともだ。

 基地は被害と犯罪をもたらした、そして住民が二分されると。「県外」にも行く先がない。
沖縄の地元の放送局のアナウンサーはそれでも抑えた口調で伝える。

 東京のキィー局の言い方は安保ありき、米軍基地ありきで伝えようとするから、沖縄で起きていること、人々が言おうとしていることを伝えることができない。

 ゴミ焼却場をどこにしましょうか、という話ではない。これは、なんとか折り合いをつけなくてはいけない。一方、この問題は米軍基地をどこに置きましょうか、という話だ。「要らない」で済むことではないのか、その選択肢に迫ろうとしているのだ。

 基地を国内のどこに移設しましょうかではなく、撤去という選択肢を素直に伝えればよい。沖縄の人々はお墓参りの季節の大事な日曜日をおして、県民集会に各地から駆けつけた。
 圧倒的な民意だ。

 1945年8月15日澄み切った青空だったらしい。阿刀田高さんも山田洋次さんもともに、その後の日本国憲法に「人を殺さないでいい世の中」、「軍隊を持たなくていいんだ」という選択肢があったんだということを実感したという(昨日のNHK「さようなら井上ひさしさん」16:25~17:15)。

 東京のキィー局、「全国紙」はありのままに、正確に事態を伝えない。

 沖縄のアメリカ海兵隊の基地は国外でしか行き先はない。
グアムは米軍の戦略にとってもよいポジションだと米軍自ら言っている。

 日本に外国の軍隊をいつまで置いていたってなんの解決にもならない。アジアに向き合うことにはならない。

 いつまでも、すかっと晴れず、また寒々としてくる。いつまでたってもお天道様は照らさない。

2 件のコメント:

ハマタヌ さんのコメント...

県民集会には行けませんでした。もし辺野古でとなったら行かないわけにはいきません。枯れ葉も山の賑わいですが。組織動員ではないヤマトぅがひとりくらいいてもいいだろうって。

自分のブログにはまだ書いていないのですが、グアムの件についてはかなり調べました。伊波市長さんの「そもそも米軍はグアムに移転する計画を持っている」というプレゼンの根拠も調べました。

結論からいえば勘違いです。そのうちアップするかもしれません。でもしないかな。盛り上がっているのにな。

私は気持ちは余情半さんとまったく一緒です。しかし、たぶんできないであろうと。今の国際情勢の力学の中ではほぼ不可能であろう、と。

こういう時に妙にリアリストになってしまう自分が恨めしいですよ。

余情 半 さんのコメント...

当面リアルであるかないか、云わんとすることはわかります。また、気持ちが一緒だということもそうだと貴兄に感じています。確かに今、何をどう取り上げて声を出してみるかというときだと考えます。
私の言いたいことが観念的であるかというと、やはり現実は変わると考えています。長い目で観たらなおさらのこと、または大勢(たいせい)として一気に起きるかもしれません。つまるところ地殻変動が起きると考えています。私は非力、せいぜい微力ですが、できることでこのエネルギーの一端につらなりたいと考えていますよ。