2010年4月15日木曜日

十文半


 外に出していた観葉植物をひっこめる。昨夜のうちにしておけばよかったのだけれども。マフラーをして出かける。3月上旬並みの気温だという。朝になっても茶畑の扇風機がぶんぶんとうなっている。遅霜はお茶にとっては大きな打撃だ。電車に乗ればみんなコートを着ていた。

 十文半(とうもんはん)、昔はそんなサイズの女性用の靴はなかった。十文(とうもん/24.0cm)止まりだったろう。

 実家では私が一番大きかった、この私が、だ。あの棚のものを取ってと言われたって、踏み台が必要だった。“背の高い女性と一緒になりたい、子どもには苦労させたくない”というのが潜在意識になったのかもしれない。私の母がなにを気に入ったかというと、彼女の背の高さだっただろう。今ではどうということはない背丈だが、同年代では高かった。彼女の母親も同じ背丈なので戦前・戦後当時は文字通り肩身の狭い思いをしたらしい。

 それで、NHKの連載小説「ゲゲゲの女房」を観たくて苦労している。朝2回(7:45、8:00)、昼1回(12:45)、夜1回(19:30)と土曜日まとめて(午前)機会があるが、なかなか観られない。絵がきれいだし、そういうストーリーと時代背景が興味深い。水木しげるさんの「コミック昭和史」は超一級の証言だと沢地久枝さんもこの前の講演で述べていたが、ちくま文庫に収められている漫画の著作も戦場体験をしたひとのリアルさで描かれている。

 妻殿から録画機能付きのテレビを買おうよ、合理的に暮らそうよと提起されている。億劫で買ってはいない。それでも、なんとかこの番組は観たい。

0 件のコメント: