2010年1月23日土曜日

怒ると

毛色は黒と白。どういうわけか鼻のところが黒い。世の中にはそういうパターンのネコがいる。そんな見た目で愛猫を「チョビちゃん」と呼んでいた。中学・高校のときだ。
あまりにも蚤がいるので、あるときお湯を沸かし、たらいで愛猫をシャンプーして蚤を洗い落とそうとした。ニャロメが5本の指をめいっぱい開いたときのように、激しく抵抗された。布で拭いてあげても、首を斜めに振ってフンフンと鼻で息を切っていたので、相当怒っていたのだろう。こちらは蚤でつらかろうにと、思い余ってやったことだが…。
南国の家のせいだか、昔の家のせいだか、冬向きにはできていない。身を縮めて私の掛け布団の上で寝た。眠るまで喉をぐるぐると鳴らしていた。気まぐれに布団のなかにいれた。おならをしたらさすがにたまらなかったのだろう、クスンクスンと首を斜めに振って布団から出てきた。向こうをむいていた。怒っていたのかもしれない。
故郷を離れいつか不幸せな死に方をしたと聞いた。思い出すとつらい。

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