2009年9月21日月曜日

敬老の日


 この古い団地はお正月やG.Wと同じく静かになった。ところが、夜、古本市場があるモールに行くと車と人がごった返している。85年初めてアメリカの研修旅行にいったときを一瞬思い出す。早く帰って「おくりびと」を観なければ。

 姉夫婦が来ていた。故郷の親友からもらったという塩らっきょうのお裾分けいっぱいとうまそうな焼酎を手みやげにもらった。姉は我が家の大きい出窓のレイアウトがひと目で気にいってくれた。やっぱり血がつながっている。

 何年ぶりだろう、ずっと放ったらかしていたビデオカメラで撮った昔の映像を一緒に見る。姉夫婦は初めて見る。姉の子とうちの子たちが母のところで遊んでいた映像、二人だけで来ていた姉の子たちが帰るのでカメラに向かって母が姉夫婦に挨拶を送る、私の‘やらせ’なのだが。21年ぶりにメッセージが届いた形だ。上の姉夫婦とうちの親子で姉の家に集まったお正月の11年前の画像、「大丈夫、だいじょうぶ」と自ら言っていた上の義兄はその4ヶ月後に亡くなった。最後のお別れに来ていたのだと私は思っている。

 長い休みだが、ついつい何の祝日だったか忘れている。
姉に言った、今度から敬老される番になったね、と。

 これ欲しいと姉が言うから、そのうちDVDに焼き直しして渡すと約束する。
門のところでうちの“儀式”の記念写真を撮って姉たちを駅まで送っていった。

 古着屋さんへ行く。5点買えば半額というので勧められて買う、無理して5点の感じがあって私は帽子をつきあう、頭は寂しいから。

 遅い昼食をとりながら『家族』(70年、山田洋次監督)を「可哀想か」とか言いながら見終わった。最後に根釧原野の画像。あっ、ひょっとしたら、この人たちは「こんせんくん」をつくっている生産者たちになったのかもしれない…とか思ったりもした。

 テレビで「おくりびと」もいいが、CMの多いこと。内容にはついこの間のことなので実感がある。
 昨日は暑いのに鍋でもてなしたが、今日は少しぞくっとする。

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