2009年6月12日金曜日

駅を出てリュックから傘を出してさすのが面倒でついそのまま歩き始めてしまう。じゃあ、なんで傘をもってきたのだというそんな生き方をしているような気がする。

たいした雨でなければ傘をささずに行く。

今のように学校に置き傘はなかったように思う。急に雨が降って、待っていればほかのお母さんたちのように、働いている母が傘を持って迎えに来ることはなかった。考えたこともなかった。
帰り道が同じ方向の友達の傘に入れてもらっても、別れたら濡れて帰るしかなかった。途中から濡れるも最初から濡れるも同じだったので、いつからか、えいやっと濡れて帰るようになった。うえからしたまでびしょ濡れになってそれからどうしたのだろう。覚えていない。

たぶんその不注意から18のとき体を壊したのだろう。さすがにびしょ濡れは避ける。

使うべきときに使いもせぬ荷をいつも背負っているようにも考える。

梅雨が今年は早く明けてほしいと願う。夕日をみたいと早めの夏休みを計画したから。

1 件のコメント:

ハマタヌ さんのコメント...

僕はこの稼業になってからカッパ党になってしまい、傘をさす習慣がなくなりつつあります。農作業は両手が空いてなければならないので、決してキドリじゃありません。ちょっとした降りならコートか、パーカーで充分です。
それにしてもいつもながら、「傘」というテーマでこれだけ軽妙なエッセイを書ける余情半さんの筆力に簡単しました。僕などとても無理。