2009年8月4日火曜日

健在だ

 出勤の準備で部屋を行き来しながら、耳でNHKの「おはよう日本」を「観て」いた。6時半過ぎぐらいか。最近、「直売所」が元気だという。ふむふむ。「安さ以外で客を呼べ」、ほう、函館だ。有機農法の作物を提供しているというご婦人…。あっ、あっ、あっ、あっ、もしかして。その通り、長谷川照美さんと名前がでる。あわてて、ゴミ置きから帰ってきた妻殿を呼ぶ。ほんとだ。直売所は出会い場だという。野菜をただ並べて売るだけではなくレシピを提供し、栄養価や効能を伝える、対面で売る。「とれ立て野菜の魅力はたくさん栄養が詰まっていておいしいこと」自分のつくった野菜を自分の言葉でしゃべる。「いろんな質問が来て、いやほんとに驚きました」とインタビューに応えていた。

 長谷川さんは根っからの農民ではなかったと思う。珍しい女性ボクサー。ボクササイズのレッスンをもっていて皆に人気があった。あるとき、農業をやりたい、それも自然と向き合う有機農業を。志を同じくするつれあいができたと言って、埼玉から函館へ移住して行った。ささやかな送別会を企画し、人望があったからみなが集まった。あの照美さんの現在のお姿をすっかり拝見させていただいた。生き方に芯が通っている方だ。

 その函館も、7月の長雨(例年の3倍の降雨量)と日照不足(例年の63%)で、農作物の収穫への深刻な打撃の恐れが地元の「函館新聞」でも報じられている。93年のあのとき、集中豪雨・日照不足・米と農作物の不作・政変(自民党の下野・細川内閣発足)に似てきた。

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