2009年4月23日木曜日

浜児ヶ水


浜児ヶ水、岡児ヶ水、伏目児ヶ水という地名が続く。なんと読むか?
地元のひとが言うには、昔ここを殿様が通りかかった、喉の渇いた随行の稚児さんに地元の人たちが水を与えたというのでこのへんの集落をそう呼べというようになったとか、ならないとか。
温泉通なら知っている。日本一安いというポイント。「浜児ヶ水区営温泉」。
私の手元に2001年版の『鹿児島温泉大付図鑑』(地元で頑張るローカルな出版社が発行)があって私はこの版をとても愛用している。その後、版を改訂しているのだが、私はこの編集になにか愛着がある、素朴だから。それによると、当時は入浴料60円とある。その後70円、80円となり、ついに昨年4月から100円になった。だから今でも日本一安いかどうか。この県の庶民的な立ち寄り湯の相場は200~300円である。少し有名どころの旅館・ホテルでも地元の人にそのぐらいの値段で開放している。
浜児ヶ水という集落を案内の看板に沿っていつまでも行くと結局集落の一番奥地、海の近くにやっと見つけられる。この辺の海岸は海岸段丘になっていて海の近くといっても丘の上だ。しかも護岸工事が施されていて海岸はコンクリートのかたまりだ。昔はこの海岸を降りていき砂浜を掘れば温泉に入れたという。この一帯に有名な砂蒸し温泉ができる。現にここに続く伏目海岸には砂蒸し温泉設備ができて、私は訪問のたびに愛用している。
九州の南端は2つの半島が突き出ている。東側が大隅半島。その突端は佐多岬。西側が薩摩半島。その南端の山川という地にこれらの集落はある。東南に佐多岬を臨み、西側にミニ富士山のような開門岳を臨む。海から立錐しているので高く聳えて見える。北に行けば池田湖、お茶と特攻基地跡で有名な知覧がある。
浜児ヶ水、岡児ヶ水、伏目児ヶ水、整備された田園風景が続き、自然の景観も風光明媚という字があてはまる。

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