2010年3月21日日曜日

軍隊が平和を守る


暴風は苦手だ、いや嫌いだ。寝不足に加えて明け方は眠られず。春はこれだ。季節風の変形だ、西から吹く。地球自転の方向に。

誰だ「東風は西風を圧す」なんて言ったのは。毛沢東さんだった。1957年。このひとの晩年のスローガンにはどうも陰謀めいた政略があったようだ。

毛沢東さんとは違う意味で必要なんだ。ではどのような「東風」か。

圧倒的な軍事力をもつアメリカが安全か?アフガンでもイラクでも軍事的制圧をしていながら、何故怯えていなければならないのか。

日本の若者が何故、未来を語れないのか。アジアの人たちと交流しながらビジョンを言えるテーマがない。

「西風」、西欧の「文明」の名による「野蛮」の支配。過去500年ほど人類を支配してきた西欧諸国による奴隷制と植民地支配の歴史的清算(2001年ダーバン会議で討議された内容)。文明開化の名による日本の「西欧」への模倣・追随、東アジア・太平洋圏における植民地支配、侵略。人を踏みにじり暴力をふるったこの150年の歴史を清算できていない。過去を清算できないどころか、南京事件も従軍慰安婦もなかったことにしようという説がまかりとおる。世界で通用しないことが現実にまかりとおる。「日本孤立論」、国内では実感がないが、実はそう指摘されているらしい。

外国の軍隊が駐留する基地を新たにどこに設けるかで右往左往している。「万一」のために軍事力で「平和」を確保しようとしている。盾と矛を際限なく強くしようというお金(国家予算)の使い方。戦前と同じく軍事予算に対してモノ申さぬ不思議な風潮。

「東風」とは、「西欧中心の世界の克服」(超大国、G8、南北問題における北の諸国、による支配的優越的秩序の克服)。人権と平和の風のことだ。安全保障は何で築きあげられるのか、「信頼力」であるという。交流の中でお互いに変わって行く“まなざし”である、と。優先しなければならないことは、戦争を起こしてはならない、人を殺してはならない。

と、こういうことを立命館大学教授の徐勝(ソ・スン)さんの講演で聞いて、そう理解した。「あなたはよく寝ていましたよ」とは妻殿。3時に起きて片付けなどや、いろいろなものが飛ばぬようにもしていたらしい。誰とでも語り合おう、互いに変わっていこう、信頼とつながりをつくっていこう。それにしても春の強風は心臓に悪い。

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