2010年3月2日火曜日

下り坂上り坂


 私は達観、諦観これだ。「またこれだ、仕方がない、なるようになる」これでいっている。

 連れションになって思わず声をかけられた。「いつも助けていただいています」と。隣のセクションに配置された新人君。助けているなんてつもりはないから、面食らった。むしろ、この新人君のほうこそ一途に仕事をやっている姿に日ごろ感心していた。セクション集まっての協議のときには素直なみずみずしい問題提起をしていた。「あなたのほうにこそ助けられている」と素直に言葉を返せた。思えば下の息子と同年代だ。私の提起は恐らく「クセ」があるのだろう。達観、諦観これだ。桂馬の動きのように指摘する。

 入ったころはおれっちもああだった、一所懸命だった、な。こちとら、やがて仕事を終える。新人君はこれから数十年仕事人生が続くだろう。
 こんなところで声をかけられるなんて。坂道の向かう方向が違うところですれ違う。

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