2010年3月15日月曜日

雑踏を逃れる


明け方をもって踏み込んでくるのだな。「履物も脱がずに上がりこんできた」つまり土足で急襲してくる。ドキュメンタリー映画「こつなぎ」を観ていて、森林法違反ぐらいのことでそういう仕打ちをする。つまり反対派にたいする弾圧だということがあからさまにわかる。これでまた、ながい裁判闘争が加わる。献身的な弁護士さんも支援する。

3・15事件の日だ。夜明けの急襲。戦前の大弾圧事件。ほぼ同時代に「一九三八・三・一五」を小林多喜二は描く。そして後年その拷問シーンのままに虐殺される。日本は戦争へと突き進む。

思い切って付いていくことにした。ついてくると文句いうでしょう。文句言いませんからと約束をした。「武士に二言」も三言もあるから信用してもらえない。行ってただぼーっとしているのよ。おお、望むところだ。ただ仕事を休めば自分の首をしめるか相棒に迷惑をかけるのだけれども。

義父母、義兄が珍しく来るという。妻殿の親子水入らずにしてあげてもいいのだけれども。もう家族だ、ムコもシュートもあるまい。義父母は高齢でもう動かないと言っていたし、義兄は難病がようやく和らいだようだ。タイムシェア方式のコテージでひたすら積もる話か世間話か、雪景色でぼーっとしているか、DVD持ち込んで観るか、温泉に浸るか、することにした。私がはいるとせわしなくなるのかもしれないが。

費用がもったいないから各駅を乗り継いで行くことにした。片道4時間。サンドイッチにしよう。

2 件のコメント:

bianca さんのコメント...

お久しぶりです。
映画「こつなぎ」観に行かれたのですね。
残念ながら、他用で行かれませんでした。
3月10日の夜は、「ちいちゃんのかげおくり」に涙し「梅干とひじき」に笑いました。
きっと、ご一緒だったのですね。

余情 半 さんのコメント...

あっ、そうでした。なにかひっかかっていたのです。たいへん失礼しました。そうだった。あの日、作者さんの3月10日、「がつんとやった」というのに心の中で拍手でした。この人らしくって。そんなことやらあんなことやらで、考えながら銀座を家路についていました。あっと思いだしました。あのとき、どぎまぎして。おっちょこちょいで。ごめんなさい。