2010年3月9日火曜日

工場見学


帰りは雪になって、駐輪場に着いたら自転車にすっかり積もっていた。

勉強会ということで久しぶりに提携先の工場にでかけた。製造業で24時間稼動2交代制だ。厳重な異物混入防止対策を施して製造工場内に入場する。通路の掲示板には、「生き残りをかけたV字回復」というスローガンが掲げてあって、不良品発生率など事細かいデータが掲示してある。防虫対策のために密封空間とし窓もない、まるで要塞に入ったようだ、いや、聞いたことのある艦隊勤務のようだ。つらい溶剤の臭い、機械の轟音と流れるラインの目にも留まらぬ速さ。通路の横に見えるトイレも事務机の様子も軍艦のなかのようだ。工場管理では平気で“躾”という用語が使われることがあるが、すれ違うたびに工員のひとが勢いよく挨拶をする。たまたま池上彰さんの『高校生からわかる「資本論」』(09年6月 集英社)を読んでいて何か臨場感を味わった錯覚に陥る。どこの現場もぎりぎりの働き方をしている。

あれよあれよという間に湿潤な雪が積もる。明日は気温が上がるという予報だ。

0 件のコメント: