2008年12月18日木曜日

親友Tさん

親友のT君は頭脳明晰だった。今もそうだ。推されて人前で話せば弁舌爽やかだった。人の心を揺り動かした。なによりも実践に裏打ちされていたから、反対の意見を持っている人でも無碍にはできなかった。簡単に言うと人柄がよかった。

夜を徹してこういうことをやってきたと言っては、私の下宿にきた。管(くだ)を巻かれた。電熱器を持っていたからピーマンを焼いてもてなした。当時一緒に何を呑んだのだろう。何日間もこういう闘争をやってきたと詳らかに聞いた。あとをたのむと言われた。そういうことが緩和されたあとに、のこのこと出て行ったがそれでも大変だった。彼は先陣をきり何年も裁判闘争などで苦労をしたらしい。私は「うなずく、逃げる、ひきこもる」だったから、てこずったことだろう。

活動がリアルだったわりには、女性に関しては「ミーハー」だったように感じている。彼は女性からも圧倒的に信頼があったのに、つまり普通にもてたのに、マドンナをゲットすることは無かった。ゲットすることはないにしても、今でもつきあいはあり「あご」で使う信頼があるらしい。「マドンナ」がそう思っているかどうかは別にして。

数年前に飲むことがあったとき、尋ねたら人事、総務、財務ありとあらゆる部局の統括をしていると聞いて舌を巻いた。私がつらいと発信したらわざわざ飲みに来てくれたが、もはや立場というか地位が違い過ぎ、話は噛み合わなくなっていた。

偶然彼とすれ違うことがあり名刺をもらったらトップになっていた。合併することは難しいと言っていたが、紆余曲折、今はその通りになったと聞いている。

難しい本を読んでいるらしい。左のことから右のことらしいことまで難しいことをすらすらという。今でもとてもざっくばらんだ。ただし、うちの妻殿は「あいつぅ」という、親しみもこめて。

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