2008年11月12日水曜日

能力に欠ける


 私はお役所文書が書けると思っていた。ところが豈(あに)(はか)らんやなかなか書けない。エクセルシートでこれを埋めよというレポートを提出できない。さあ下期6箇月のあなたの目標はなんですかというワード表を埋めることができない。ああこれは落ちこぼれていくなと思っていたら案の定そうなった。パワーポイントを用いてみんな発表する。聞いていて見事だ。そういうことができない。表現力のスキル・技術はともかく、何かひずみ、ゆがみが私のなかにあるのかもしれない。天邪鬼もある。一種の適応障害。
 南の島の樹木の根がゆがみねじれ傾いて立っていた。自分のようだと冗談を飛ばしたが、どうも冗談ではないようだ。本土の場合「風雪に耐えて」というのだろうが、南の島の場合もっと激しい「嵐、台風に耐えて」というのだろう、どっこい生きている。
 狭量さが災いしている。いつまでたっても人間ができていない。世の中についていけない。

 食品製造業の合併が進む。何か事故事件にでも巻き込まれたら企業がもたない。合併を繰り返してきた銀行名のように2つや3つの社名がくっついた巨大企業が生まれている。大きな企業でさえそうやって生き残りをかける。その下にくっついた下請け企業は、今一度肥大化した会社の傘下に入る。昨今の不安社会にたいする品質「管理」のしめつけ。「指導徹底」の要請のもとに、やることは自前のコストと人材でやらなければならない。親会社やユーザー企業のまるで検察官のような品質保証部や工場点検の担当たちにあれこれ指図を受ける。

 そういう大企業傘下の製造業か、あるいは自立しつつ相互研鑽する助け合う方法によって乗り越えていく製造業か。それを模索していこうとしているのがJASMEQ(協同組合 品質安全推進センター)の方向かもしれない。自立した協同組合によってユーザー企業や同業他社の大企業に向き合える、そう展望することを考えている。大企業傘下の製造業か、自立した協同組合に拠る製造業かで生き方が違ってくる。梁山泊から歩みだすのかもしれない。

 こういうことを筋立てて表現できない。生きるためと昔の話は書けるようだ。

1 件のコメント:

増田・大仏・レア さんのコメント...

そういう捻じれた樹を見ると、どこに手をかけ、どこを足がかりにして登れるか、ひたすらそれしか考えない人種も?猿もいるかも知れない。