2008年8月16日土曜日

北京五輪と農民


 東京から従弟が帰ってくると往生した。東京弁でまくしたてられるとまず対等に話ができなかった。従弟の言っていることはわかったが、私の言葉は聴き返されたので口ごもった。5時45分からはNHKの「ちろりん村とくるみの木」を見ることにしていたのに、あれこれの番組はないのかと尋ねられ聞いたこともなかった、せっかくきたのだから遊びたいといわれると付き合わざるをえなかった。ずっと後で知ったが、東京にはチャンネルが山ほどあった。こっちにはNHK二局と民放一局しかなかった。遊べばレスリングをやっているとかで、技をかけられた。一度も泊まったことのないおばあちゃんの家に従兄弟たちは泊めてもらえた。

 帰省した叔父さんは何はともあれ‘きびなご’と‘さば’の刺身を所望した。そんなありふれたもののどこがいいのかといつも思っていた。後年仕事で知ったが、さばは「ごまさば」のことで、他県ではさば(真さば)は刺身では、食べるものではなかった。今では温暖化とやら、三陸でも揚がる。それもおかしなことだ。  

 スポーツ音痴だが、昨日まで柔道を観ていて、今日からレスリングになった。伊調の姉ちゃんは大人になったとか、吉田は恐いものを知ったからよかったのだとか、俄か知識で騒いだり涙ぐんだりして、結局は酔っ払った。そして従弟のレスリングの技を思い出す。

 華やかな北京のオリンピック、どうあれうまくいけばよい。この国の抑圧の、体制のいろいろある。二世紀近くにわたる欧米列強と日本の帝国主義および自国自身の混乱によって、人々は抑圧、屈辱、犠牲を味わった。この国はどうあれここまできた、私は無事に運べばいいと考えている。その国のひとびとが遍く幸せであるかどうかは別に問えばよい。

 盛大な開会式のセレモニーの裏で、NHKで報道されたような、能力があるのにお金がなくて中学にも進学できない農村の女の子の実情を、どうして解決できない社会主義なのかと考えている。

 農民はなぜ貧乏なのか。遅ればせながらの貨幣経済の浸透、中国の体制、いろいろあろう。だが、そもそも中国だけではなく、人々の食糧を支えながら古今東西「何故、農民は貧乏なのか、追い詰められるのか」問いたい。もちろん近郊農民、土地成金農民、地主のことではない。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

おはようございます♪
こちらのブログも、とてもいいブログだと思っています。
それぞれに特長があって♪
なので、私のコメントの内容もついつい変わってしまう・・・
でも~
どなたかのブログのように・・・あれ~?写真・・・変わっていませんか?(笑)
我が家に遊びにくる子どもたち。
私が作るお菓子やパン、お料理をウメ~!ウメ~!って食べてくれます。
勿論、そう言うと、私がメチャクチャ喜ぶってことを知っているってこともありますが・・・
煮干&昆布&干しシイタケでお出汁をとったお味噌汁、ヒジキの煮物なども、「ウメ~!」です。
超すっぱい我が家の梅干しはまだ出していませんが(汗)
でも、本物の味の美味しさを感じているんだと私は思っています。
子どもにもわかるんだって♪

匿名 さんのコメント...

追伸:タッパーにうす切りにしたキュウリと千切りにした大葉と梅酢を入れてシャカシャカすると、美味しい即席漬けが出来ます。
カブと大葉も美味しいです!