2008年8月9日土曜日

ナガサキ


 昨夜北京五輪が開催され、よくは知らないたくさんの国があるものだと思った。70年代後半から、世界のことを主要先進国という7カ国か8カ国で手っ取り早く差配しようと仕組んできたが、この地球上のこと、人類存続にかかわる危機について解決できないことが露呈した。地球温暖化対策、ハゲタカ投機マネーの規制、食糧危機もろもろ。テーマではないとはいえ、核兵器廃絶なんぞ考えもしていない。一番の経済的負担だというのに。
 しかしながら核兵器を使用させない、脅しに屈しないという国々は圧倒的に増えた。30年近くも昔のこと、職場の友人と2人でナガサキに行った。当時世界には核兵器が5万発もあるというなにか絶望的な数字を聞いていたものだ。ソ連亡き後、「おらが天国」のアメリカの支配が完全に及んでいるのは現在日本だけに思える。現状を俯瞰すれば実に異常だ。靖国を参拝し国士を気取る小泉さんや安倍さんのやったことは、アメリカのイラク殴りこみ戦争への真っ先の「イエス」か「はい」だけだった。要するに「アメリカのポチ」だ。当時アメリカを支持した国は日本だけではなかったが、その国の政権は国民の手によって交代させられた。ヨーロッパも他の国々も自分の頭で考えている。というよりも、人々が自分の頭で考えている。だから環境問題、平和追求にも独自に取り組め、その輪が広がっている。世界を動かせるのはココだ。
いつも思うが、6日も9日もとにかく暑い。ほんの少し火傷しただけでもとび上がりそうなのに、ヒバクシャたちの苦痛、その後の苦悩はいかばかりであっただろう。どう殺されても、どう生き残っても無残だけれども、とにかく核兵器を使わせてはならない、いや、戦争をさせてはならない。戦争を仕掛ける屁理屈にだまされてはならない。

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