2008年8月11日月曜日

昼休み


 旧海軍の航空機は太平洋での戦闘を想定していたので航続距離が長かった。南洋の島々を攻略しオーストラリアをも狙おうとしているころには、実は負け戦に転じていた。ラバウルあたりから片道長駆3時間ぐらいかけて飛んでいって戦闘は20分しかできなかった。

 昼休み愛妻弁当を掻き食らって、青山ブックセンターにたどり着くのが12時半。帰りのことを考えれば10分しかいられない。炎天下なのでこの時期、あまり頻繁には通わない。揃えてある本やレイアウト、陳列が個性的。場所柄お金持ち向けの本屋さんの品格があるが、なんというかコンセプトがあるし今風といえる、雰囲気が刺激的に思える。わずかな滞在なので、好きな立ち読みなんかほとんどできず、この場の「空気」と「目からの刺激」を味わって帰る。往きも帰りも時間的に難儀で、往時のゼロ戦パイロットの苦労を連想するのが私のレトロな一面。

 最近はこういう本屋さんでいい本に遭遇したら、内容を確かめ、本の名前などをメモしておいて、インターネットの本屋さん(大概、Amazon)で中古本を検索し買ってしまう。本屋さんの経営が厳しくなる、町の本屋さんが立ち行かなくなる、私もその背を押しているような購買行動ではある。

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