2010年7月17日土曜日

梅雨明ける


 陽射しが出たと思ったら、南の高気圧がすぽっと抜けたように「梅雨明け」宣言になった。

 関東では局地的雷雨を経験したが、西日本では集中豪雨による深刻な被害が出た。いずれも異常な現象に見えるが、根っこには国土の荒廃があるように考えられる。日本人の高齢化、都市への集中、とくに東京への一極化は、農業を見捨て、とくにこの列島に多い山間部の荒廃を招いたと言われる。被災地の報道画面にはりっぱな道路や建設中の高架や護岸、防壁があるのが見える。そういう人間の開発行為や小手先の防災工事には関係なく、唐突に見える被災地の姿がある。農業・林業という生産行為と自然との共生を放り出してしまった必然の結果が、集中豪雨を偶発的きっかけにして起きてしまったむごい災難というように見えてならない。梅雨が晴れた、さあ夏だ、という気分で迎えるには、つらいニュースが多すぎた。

 普天間・辺野古、宮崎、関心を持続しつつ、早起きでベランダの植物に思いっきり水遣りをした。私の不注意でストレスをかけた‘おおでまり’が少し元気になって葉が出てきた。苦瓜が繁茂するほどではないが育っている。バケツ稲はそこそこで、ボウフラは湧いていない。ハイビスカスが次から次に咲く。明日は新幹線に乗って法事に出向く。この暑さだから白ワイシャツに黒ネクタイで勘弁してもらおう。まだ意識のあった母に最後に面会したのは昨年の今頃だった。

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