2009年3月29日日曜日

3・28 反・貧困フェスタ


 都内に長く通っていながら東京をほとんど知らない。昨日「竹橋騒動」と歴史で聞いたことのある地下鉄の竹橋駅に初めて降り立った。「かあさん、ここが東京だ、あれ、あれが毎日新聞か」そこから5分ぐらいのところの中学校を会場に借りて「反・貧困フェスタ2009」が開催されたからだ。主催者発表では1700人の参加者だった。

 いくつもの出版社も参加していて貧困問題に関する数多くの出版物が並んでいた。グローバリズム、成果主義、自己責任論、規制緩和への反論・反撃が活発になされればいいと思った。あれもこれも欲しいと思ったが破産しそうな感じで、4冊買ったに留めた。それでもリュックがずしりとなった。

 反貧困関連の本のなかに「怪しげな本を発刊されるにあたって」とエールが寄せられている本をつい買い求めてしまった。「生協は格差社会の共犯者か」という小気味よさそうな副題。

 ダンさんという魅力的なご婦人に再会した。さるところの専務さんのご伴侶だ。ここのグループは労使で参加している。25人のボランティアでの参加らしい。ここの組織は派遣村にパンを差し入れた。

「パンのみで生きるにあらず配給のパンのみみにて一日生きる」朝日歌壇1月5日

 今日のNHK教育テレビでは夜8時から日本農業賞の番組を放映していた。よそ行きを着て胸に大きなリボンをつけた受賞者のみなさんが栄誉の表彰を受けていた。りっぱな営みがあるのだということを茶の間に居ながら知る。

 昨日のフェスタでも最後のイベントとして会場の校庭で、湯浅誠さんから「貧困ジャーナリズム賞」関連の発表があって、代表の宇都宮健児さんによる表彰式があった。今年で2年目だ。みながこぞって「あの賞をとりたい」という賞になればいいのですがとは、湯浅さんの洒脱な紹介。産経、読売、文芸春秋、朝日、NHKの各報道が顕彰された。ホームレス歌人として朝日歌壇に登場する公田耕一さんも呼ばれたが「所在不明」で欠席。受賞者を代表して文芸春秋編集長「貧困ジャーナリズム賞ならよいがジャーナリズムが貧困にならないようにしたい」、朝日新聞社の記者さんから挨拶があった。まるで、「花丸」をもらうような感じのほのぼのとしたものだったが、10年経ったらホントに権威のある重厚なものになっているかもしれない。「厚生労働大臣賞」とか「人間の架け橋賞」とか・・・。
 
 人間の営みと血とこころを感じる。水道橋の駅ちかくで「ビッグイシュー」を買い求める。いいバッジをしていますねぇ。そう、そこでフェスタがあったの。

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