2011年1月5日水曜日

おめでとう


 これください。初期設定はどうされますか。自分でやります。インターネットは?プロバイダーはどこかをお使いですか。はい。メーカー保証は一年ですが、当店ではお値段の5%の費用で五年保証になりますが。お客様由来ではない機械の不具合などによる故障に対応できます。それお願いします。これはマウスが付いていないタイプです。対応できるのがありますか、えっ、ワイヤレスであるんですか。こちらがレーザーでこれらが光のタイプです。使えればいいので…。これなんかいかがでしょう、USBが出っ張らなくていいですよ。お値段も手ごろで。じゃそれにします。

 一年間さんざんためらった挙句、ケーキ屋さんでポテトパイを買うように「これください」で買ってしまった。本日限りの新春特価の59,800円。10万円前後とリサーチしていたので、試しに見に行った。ところが、売り場のどこにも見当たらない。そういう特売品といえば、エンドに陳列してあるか、通路に積み上げてあるか、目立つPOPがあってもいいものだが、みつけられない。メーカーごとに陳列してあるので探すがわからない。長い品番を照らし合わせてみて、ようやく一致するものが通常の売り場にあった。それなのに、新春特価の張り出しはない。売り場は閑散としているし、売り場の担当らしき人は他のお客さんの対応中だ。ようやく女性の店員をつかまえて、これがチラシの商品かと訊ねれば、こともなげにそうですよと応える。何にお使いですかと訊かれて、いや、その…、メールとインターネットと年賀状ぐらい、むにゃむにゃと答えると。それなら、これで充分ですよと、この商品の単品チラシを見せてくれて太鼓判。特売品だから少し型の古いものかと思っていたのが、意外にも最新式だ。シンプルな機能であるらしい、それで値段が安い、2GBで320GB私には充分、しかも軽量だ。普段は、いつもは優柔不断、二の足踏みの私があっさり「これください」に至る。いいの、そんなに簡単に決めてとつれあいが念を押す。いい。

 やったね。ついに買ったね。るんるん。

 昔、買ったときはどっさり解説書だか取扱説明書だかがあって、私自信はまったく読まず、息子か誰かにセット、接続してもらった。Maid in China である箱を開けばなんと、なんとシンプルな、紙媒体はほとんどない。それでも取説を読まぬ自分を反省し、それで「ガイド」の「はじめに」から読み「パソコンの準備 Windowsのセットアップ」に沿って立ち上げた。それは難なくできた。様々なマニュアルはパソコンの中にあるらしい。

 次にインターネットへの接続を試みる。画面にある無線LANルーターの「押せ」というボタンの在りかが早くもわからない、マークが違う。ルーターは6年も前に買ったものだから、形式が古いものかと不安に思い早速、メーカーのフリーダイヤルへ。ようやく繋がり、あれこれ個人情報を聞かれた上で、ルーターのメーカー名と機種は判るので告げるが、ルーターにあるはずのID番号を訊かれたもののそれらしきものがみつからない。それでは、話にならないらしい。挙句、持っているルーターがWindows7や64bit版に対応できるかどうかわからないのでルーターのメーカーへ訊いてほしいと言われた。これはてっきり“対応できない周辺機器”ではないかと心配になる。ルーターも買い替えるべきだったと考えてしまった。それでパソコンを買った電機屋さんにすぐ行かなければとなった。その前に、買い換えなくとも光回線の無線LANを契約すれば新しいパソコンに対応できるはずと考え、その費用はどのくらいかかるものか問い合わせた。すると、今度対応した人は今のルーターでも対応できるはずだと言う、だがIDがわからないと言うと、ルーターを立てている台の間にあるはずだという。あっ、確かに台がはずれる。ルーターの底にIDと思しき記号と番号が書いてあった!そして親切なことにパソコン画面のどこそこを開いてという具合に、実にわかりやすく説明をしていただきその通りにしたら接続することができた。

 「お問い合わせ」の対応とはこういうものだと感じ入った。前者と後者の対応の違いは、場数(ケース)をいかにたくさん踏んでいるかの違いではないのかなとも考えられた。どう困っているかということを的確につかみ様々なケースをアドバイスできることが解決の糸口にもなるし、誠実に対応することになる。恐らく向こう側の“プロ”にとっては当たり前のことでも、こちら側にとっては「わからないこと」だ。だから訊いているのだけれども。目線を同じくすることで、対応ができる可能性があると教えられた。

 とにもかくにも、パソコンを新しくしたどぉ~!これまでと違って格段に反応が早い。これでブチっと切れていた「あったかキャッチ」のブログが開ける。容量が違うことを実感する。ただし、まだ使い慣れていないから今日のブログ入稿はこれまでのパソコンを使用しているのだけれども。

 あれ皆さん遅くなりましたが、
 開けまして違った、「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」

2 件のコメント:

ゆっきんママ さんのコメント...

明けましておめでとうございます♪
本年も何とぞよろしくお願いいたします♪
で、私なんぞは、どれだけパソコンのサポートセンターに電話したことか!
あちらこちらに「たらいまわし」にされたことも2度や3度のことではなく何回も。
で、おっしゃる通り、担当者で全く対応が変わります。すんなりと解決まで導いてくださる方もいれば、質問のたびに「少々お待ちください」の方もいたし・・・
きっと、これまたおっしゃる通りで、担当者の場数によるんでしょうけれど、私が女なので言う訳ではありませんが、女性の方が圧倒的に優秀な方が多いです(笑)

余情 半 さんのコメント...

ありがとうございます。
こちらこそ今年もよろしくお願いします。

私が新しいパソコンに慣れるのに3ヵ月はかかるだろうと我が家の観測筋は見ています。

サポートセンター、コールセンターは人件費がかかるといって企業はアウトソーシング、外注化しようと考えています。パターン化とマニュアルで済むと考えているからでしょう。

確かにその側面もあります。しかし事はマンツーマンで、ここには平準化、標準化では築き上げられない世界があると思うのです。同じようなことでも一人ひとり違います。標準化と個別問題これに対応できること、実はこういう仕事への正当な評価、社会的評価がないのではないかと考えています。これが今後、企業力の差になってくるのではないかとも考えています。

今回、フリーダイヤルをいれたのは別々の企業でしたが、いずれも対応された方のお名前は沖縄地方の苗字だったと考えられました。こちらとしては、もちろん問い合わせを解決していただいた方の企業がいい印象として残りました。

今回はいずれも男性でこのたびの限りではわかりませんが、一般的にはおっしゃるとおり私の周りにも優秀なご婦人は多いと思います。それで家の中でもいつもひれ伏しております。