2011年1月10日月曜日

はぐれものでも


冷え込みが強くよく晴れ渡る。北風が吹く。
小学校のあたりからは富士山が大きく見える。
朝の通勤路からもよく見える、今朝もそうだった。
それで富士山に近づいてみようと農道をその方向に進むのだが、不思議なことに小さくなる、居並ぶ建物でむしろ見えなくなる。
校門あたりが「富士見」というビューポイントであるらしい―――。

無意識に鼻毛を抜いている。見れば、白いモノだ。

息子はすぐ私を「将軍様」風に漫画にして描く。なかなかうまい。
今日は国民の祝日だ。
むふふ、皆が祝ってくれるはずの将軍様は当番で、今日も働いている。
自分だけが忙しいとぼやく。
ぼやきの人生幸朗師匠をめざすのは在日関西人パギやんだ。
すさまじい芸のマルセ太郎さんにもいたく感化されている。
・・・あれっ、話が飛んだ。
何かを極めた、あるいは極めつつある人に動くココロをもってはいるが、私自信は漠然と歳を重ねた。奇人でも変人でもなく、へそ曲がりの凡人として。

昼間から出ていた三日月が星と一緒に輝いている。
月と星、ゴム靴だ。

本屋さんに行って図書カードで『小津安二郎 大全集』のDVDを買ってきた。

お風呂を熱く感じることを故郷の言葉で「痛か」という。
芯まで冷えていて浸かればそういう感じがした。じっくりと入る。
今宵は久留米の日本酒にする。初めてのアサヒガニをむしゃぶる。
所望した炊き上がりの赤飯を食らう。

ふと、風を思い出す。
美しい砂浜の海岸に吹く強い西風を。
アダンの実がなった離れ小島に流れたそよ風を。
若いときに北の港で受けた手のちぎれるような寒風を。
ほとんど形も残らなかった母の焼いたお骨、風になって消えていった姿を。

さっ、風邪をひかないように。
ひとを悲しませないように。頑張るじょ。
おいしいものを食べるぞ。笑ふじょ。

カムサハムニダ、ヘンジハスグニダ。・・・。

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