2009年1月12日月曜日

いいものだ


 いただいた翌日にタンスの上に並べてみた。うれしかったから。

 多量につくられるもの、規格基準に(多分)あてはまったもの、たくさん売るからと言って買い叩くことを使命として仕入れてきた。まぁまぁおいしいものだったようには思う。こころの動くものがなかったわけではないが、経験を積むにつれ、寿命の短いただ忙しいだけの「商品」の品揃えの気風ができていくのに心が離れた。机上で、いやメールとパソコン上で価格を競わす手法にやりがいがめげた。脳内セレトニンが循環しなくなりつらい日々をすごしたことがある。

 年末は「こだわり酵母パン」をいつもの倍の2パック買っておいたところに「ゆずジャム」などをいただいた。ダイナミック、なんと言うのだろう、私はこういうとき「力がある」と表現する。個性があって、うまさが違う。「おいしい」とかではなくて。

 初めて正月に帰ってきた息子は、このパンを食べたかったという、そしてたまたまこのジャムにも出遭った。おせちは妻殿のほぼ手作りだが、こちらのことはあまり言わない。これはこれでとっても貴重なのだけれど。

 たまごはまず「生たまご」で食った。ケーキが、おせちの伊達巻が、山ほどつくれると踏んだ。伊達巻はその通りたくさんつくってもらった。オムレツも食べた。

 誕生日には「たまご丼」を所望した。息子が送ってくれた宇都宮ギョーザと一緒に食べた。宇都宮ギョーザは初めて食べた。普段、モノに不自由しない贅沢をしているが、こころの贅沢もさせていただいた。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ありがとうございます。このように余情半さんのご自宅のタンスの上に乗せられたわが農場の面々。照れくさそうにしているみたいにみえます。