2009年1月1日木曜日

ともし火


大晦日も元旦もなく働いたことがあるが「食うため」ではなかった。

大晦日を路面電車に乗って下宿に帰りひっそりと静まった部屋でささやかにカウントダウンを楽しみ、元旦は山門を仰ぎながら職場であるお店に向かった、古都の朝は寒かった。

京都南禅寺の門前は湯豆腐が名物料理だ。

有名な店だったがいくらの時給だったか忘れた、昼飯付きで年末年始皆勤すれば一万円の上乗せが付くなどに魅せられて応募した。こき使われた。昼飯とはカップヌードルだった。昼休みもなく立ったまま食べた。最後は意地で働いた。人使いの荒いのは経営者のお譲さんとおぼしきひとだった、私はよく働いたので最後はこの人にスカウトされたような気もするが、ゴメン蒙ったのだと思う。今でもテレビに出てくる有名店だ、あのとき応じていれば人生が変わっていたのかもしれないと秘かに思い出す。

母子家庭だったので奨学金にはあぶれず、また母は教育費だけは蓄えていたので仕送りが途絶えたこともなかった。だから苦学をしたわけでもなく、正月もなく稼いだのは単なる「学生アルバイト」で、結局本代に使ったような気がする。だからと言って、買った本の中身を頭に入れたのではなく「本のコレクター」だったような気がする。

あんな“苦労”はたんなる「お遊び」だった。
昨年、しかも歳の瀬に唐突に働く職場を放り出され、あまつさえ住処(すみか)も失くした数多くの働く仲間たちの境遇を考えれば、言い切れない思いでいっぱいだ。日比谷に「テント村」が開村され、こころある人たちが越年支援を続けている。そして立ち上がっている、輪がひろがりつつある。村長の湯浅誠さんも身体と論陣を張っている。独特の口調と詳らかな表現力をもっている。この社会の良心の糸であり希望の灯であるだろう。

国会や年末の姿を具(つぶさ)に見ていて二大政党(つまり自由民主党と民主党)にはこの社会の将来を任せられないなと考えている。

1 件のコメント:

ゆっきんママ さんのコメント...

明けましておめでとうございます♪
本年も何とぞよろしくお願いいたします♪