2013年6月21日金曜日

<HAGE&WAZKA、カーミーズ、笠木透と雑花塾>

 かねてより予約していたコンサートを隣町のホールに聴きに行った。ようやく心が和んだ。夕食の準備をする以外はほぼ一日中パソコンに向かっていた。ここのところ運動不足に陥っている。あやうくコンサートにも遅れるところだった。
<HAGE&WAZKA>
小学校の先生のコンビ。結成して25年。ファンから「この大舞台のホールに立つのはいつなの?」「今でしょ!」チャゲ&アスカをもじって結成したそうだが、名前の通りになったと会場を沸かせる。「♪ヒロシです」の替え歌「♩キョーシです」は学校現場のペーソスが混じった、笑うに笑えない、でも笑った。あとに出演した笠木透さんが「教育現場から馬鹿とユーモアが消えた、効率と効果しかなくなった」と。このホールでは初デビュー。前の席に陣取ったファンのひとたちから花束がいっぱい贈呈されていた。
<カーミーズ>
拠点とする都内の東村山近辺ではいまをときめく沖縄バンド。亀谷さん親子4人。ボーカルのおかあさんの歌声がすばらしく和むのだけれど、娘さんもすごくとおる声で迫力のある声量。母娘とも心地よい声の質と歌唱力。お父さんは現在公開中の映画「ひまわり」で主演する長塚京三さんに三線を指南したということを初めて知った。「♬東京―沖縄」連帯を歌った勇ましいけれども哀調のある歌。その思いと現実のギャップに厳粛になる。
最後に勢ぞろいして「♩私のこどもたちへ」を歌う
<笠木透と雑花塾>
笠木さんは昭和12年生まれ誕生日がくると76歳。歳の離れた私の兄と同年。安保世代。岸とその孫にやな思いをさせられる。身体がでかくて声が大きくて目立ったと。自然、暮らし、遊び、平和、をたいらかな言葉をつかって詩に謳い、曲をつくってきた。手話も使って歌う声は野太いが優しい。「♬豊かな青い海」は山口県の祝島を描いたもの。

 ♪さかなとやさいといい友達がおればいい、
    ほかに何がいるのだろう 私のこの人生♫

そうなんだ、ひとは食べられるだけの魚を獲ればいいんだ、どうして獲り尽くすんだろう、雨の上がった夜道を帰りながらツレアイとそんなことを語りあった。


しかし、こころやさしい音楽をきくとほっとする。それと、やっぱり生(なま)だ、舞台だ。

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