2010年6月15日火曜日

味わいの干し筍とひととき

 楽しみはとっておくほうだ。

 竹の子の乾物があるとは知らなかった。産地はどこだと聞いたら、九州だ、熊本だとなってなんと国境(くにざかい)の人吉の産だという。球磨川の上流で盆地だ。私のところは、竹の子は掃いて捨てるほどの産地であるから、干し竹の子なんてなかったのかな。上流の隣町は文弥人形の東郷町で、そのまた上流の町が宮之城(地元では「みやんじょ」と呼ぶ)。宮之城の竹の子と言えばブランドになっている。

 案内をいただいたときは、遥か先の日程だと思っていたひとときを過ごした。「梅雨の最中に」という言葉が的中して梅雨入りした。

 つくるひとがつくれば、乾物とは味のあるものだ。
 帰るときにいただいた「干し筍」、板長さんに教わった戻し方をご一緒していた人からメールでいただいた(ありがたい、覚えていなかった)。 
 それによれば、
「干し筍のもどし方をお伝えします。たっぷりの水で5時間以上(一晩浸けておくのがおすすめ)もどす。水から最低でも1時間半以上弱火で柔らかくなるまでゆでる。調理する時には、細かく隠し包丁をいれ繊維を切断する。」

 ずいぶんと口当たりのいい焼酎を割らずにいただいたので帰り着いたときにはすっかり酔っていた。目をこすりながら“なめ”ちゃんとのバトルを終え、日記(ブログ)を律儀につけて、楽しみにしていた舌鼓とひとときの日を終えた。

 入梅したばかりなのに今朝は一転、晴れる。夕方から雨の予報だが一か八か洗濯物を外に干して出かけた。なんとかなった。お茶と一緒にさつまいもスィーツをいただく。モノが豊かになって、楽しみはとっておけないほうになった。

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