2010年6月14日月曜日

玉砕的風貌


 以前リフォームしたとき、リビングを思いっきり大きな出窓にした。そして一番いいペアガラスにした。そこに私の姿が映る。

 南方戦線では飢餓と激戦が続いているというのに、通勤から帰宅してまともな夕食をとっている陸軍参謀本部のサラリーマン将校のようだ。

 「雑誌に出ていましたね」とか話し掛けられてキョトンとしていると、ほらほらと携帯に撮った画像をみせていただく。なるほど、そっくりだ。言うところの“他人の空似”。というより、落ち着いて見ると同じ風貌なのだ。しかも、その人の肩書き・氏名をみると我が故郷の隣町の濱田ナニガシさん。さるメーカーの幹部さん。ほほう、あなたのところではみんなこうなの、親戚じゃないのなどとチャチャをいれる人もいる。

 歳を積み重ねてきた。頭頂は既にバリカンの手応えもない。そうはいっても、わずかにはあるから女房殿は鋏を使ってカットする、それもあっと言う間だが。そうなると、人はどうするかというと仕方なくバランスをとるためか、口髭(ひげ)、あご髭をたくわえ始めるようだ。だから波平さんとも違う。この年代同士で同じような風貌に少なからず出遭うということは、そういう傾向が多いということだ。堀江貴文さんの後任の社長さんもなんとなく似ていた。

 ありていに言えば“東条英機のなり損ない”、・・・。

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