2013年7月7日日曜日

井上陽水ライブ「ミッシング2013」さいたま

遥かな谷底を見下ろすような席で聴いてきた。3階席の最後列から2列目。去る5月に娘が家に来て、投げ出すように置いて行ったチケット2枚。ひとり8,400円。無理したろうに。

学生時代、同じ学生アパートのSくんが夜も昼もなくガンガンかけていた。レコードとステレオの時代。大音響と高音域。それが井上陽水のニューアルバムなんだと否が応でも覚えてしまった、寝不足に悩まされながら。♪がんばれ、みんながんばれ♫ ♫探しものはなんですか、みつけにくいものですか♬ ♪いかなぁくっちゃ、君に会いにいかなくちゃ♩70年代。

取引先のNくんがリバーサイドホテルをカラオケすれば、場末のスナックが夕暮れ時のリバーサイドになった。80年代。

故郷の母を見舞に行って、ついうっかり陽水のCDをレンタカーのプレイヤーの中に置き忘れてきてしょげたことがあった。往きの羽田空港で買ったばかりだったのに。90年代。

故郷で慌ただしく母の葬儀を終えた夜。身内だけの会食も済ませて、家族や姉夫婦と町のカラオケに行った。一番下の息子が「少年時代」を最初に歌った。初めて聞いたが意外とうまかった。2008年。

高音域はまだしも、声量に衰えは感じない。孫がもう89歳らしい。迫力のライブ2時間半。

思わぬライブのハシゴで。蒸し暑かったけれど、帰ってきたら、一雨あったらしい。
その夜遅くウィスキーとチョコとチーズで余韻に乾杯。


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