ないごてお月さんなついてくっと?
さぁ、ないごてやろかいねぇ
泣きやまぬ私を負ぶって戸外に出てあやした母
自分がお月さんであったようにその情景が脳裡にある
昭和30年代の町角
あんたたちにはあんたたちの生活があるから、よか
ずっと独り暮らしをさせた
母の気丈をよいことに、すべてを先送りした
すっかり認知症がすすんで、いけんもしようがなか、
というのを振り切って帰るときのつらさ
あら、どこのよかにせどんかっち思うた
施設のなかで他人のお世話になり愛されて眠るように亡くなった
4年目の命日、忙しく暮れた
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