2012年8月29日水曜日

旅の途中


 最後はリピーター客としてここの宿に逗留しました。施設、什器、器、料理、お香、温泉、どれもこれも非の打ちどころがありません。こころ配りが行き届いていて、それで、昨日のような山宿の“ワイルド”さがむしろ懐かしくも思えます。女性客の多いと言われる所以です。両方とも同じ宿代でした。

 食事時が楽しみです。私も器好きなので、料理に出てくる食器類の取り合わせがこころにくい。もちろん、きりたんぽ鍋のような郷土料理や山菜や川魚料理を満喫しました(これは、この旅の宿両方で満足しました)。それで、大吟醸のお酒もついついボトルでいただいてしまいましたね。

 だいぶ趣向が違うのですが、私が感激したひとつが紳士トイレに使ってあるスリッパでした。昨年、その履き心地のよさに感動したものです。同じものをずっと探していましたがみつかりませんでした。それで、不躾ながらも、もしよかったらということで、どこでこのスリッパは買い求められるか伺いました(後日連絡をいただけるとのことでしたが…)。

 内風呂でちょっと声を掛けあった老紳士と温泉話をしておりましたら話がはずみ、のぼせるほど入っておりました。食事会場が一緒でしたので、Say,Hallowのつもりで地ビールを差し入れましたところ、またまた意気投合してしまいました。その折一緒に撮ったたった一枚の写真をぜひ送ってほしいと、翌朝言われて静岡のお土産と名刺までいただきました。あちらもご夫婦で、旅の途中とのことでした。

 トンボ、リンドウ、いわし雲、すすき、景色が秋に近いことはわかりましたが、山の中にいても猛暑ではありました。

「♪森のくまさん」を歌いながらセラピートレッキングをし、湧水に喉をうるおし、おばあちゃんがつくったというゴマ餅を食べたり、帰りには持ちきれないほどの野菜や豆を買ってきたりしましたね。

 旅のよい思い出ができました。
 無事帰宅しましたが、まだ旅の途中…。
 旅の相手がいるからいいのでしょう。

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