宿の敷地内には「オンドル」がありまして、要するに岩盤浴ができるようです。若女将に使い方を尋ねたらゴザを敷いてバスタオルでも枕にして仰向けに寝ていればいいとのこと。幸いにも利用客は私どもしかおらぬようで、ゴザを貸してもらいほぼ占有しておりました。オンドルは小屋になっていて天井はテントが張ってあり側面は葭簀(よしず)がめぐらしてありました。熱すぎず、肩こりの肩に心地よく効いたような気がします。
目の前に混浴風呂があって、着替えるところは男女別ですがふたつあるお風呂は一緒になります。野っ原のようなところにあるお風呂は周りから丸見えですので、昼間はさすがに男どもしか入っておりませんでした(当然無視)。
夜になりましたら、温泉の湯気立ちのぼる敷地に本物のランプが灯されます。それでも、広いので真っ暗です。今年の夏は熊が出没するとのことで宿の方は気にかけておりましたが、夜は9時までとの規則で営業しておりました。私どもは夜も結局、オンドルを利用したのですが、真っ暗な混浴の露天風呂の方からは男女の明るい声がいたしましたね。
昼間はトンボが飛び交い、夜は星もきれいでした。標高は1100mぐらいの山の一軒宿で、出される山菜や山魚の料理はおいしく、気のせいか腹の調子がよくなったようでした。
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