2009年10月10日土曜日

処分品


春と秋に店舗では棚替えを行うのが一般的だ。暖かいものと冷たいものへの季節の変わり目だ。商品を入れ替えるので、新商品の発売もほぼこれに合わせなければ取り上げてもらえない。新規商品が入るということは消えていく商品があるということになる。新陳代謝といえばそうだ。

仕事柄、食品の在庫処分というのは期限もあってとにかく苦労した経験があった。そのせいもあって店頭で処分販売しているものにはつい手を出してしまう。苦労を知っているから一助になりたいとも思う。しかも半額や3割引なので買い得な場合がある。無駄な買い物になることもある。実はそれ以上の動機がある。何故売れ残ったのか大変興味があるからだ、だから使って(食べて)みたいのだ。

そうすると往々にしてとてもよい商品ではないかと思われるものがある。にもかかわらず、売り場から外され、果ては廃番の憂き目にあう。あとで求めようと思っても探し出すことができない。

思えばそんな商品がいくつかあって、そういう意味では、私は消費者としては変わり者なのか、マイナーになってしまったのかわからない。

安さ簡単便利、大量生産可能な誰にでも合うものの方向に進んでいるように思えてならない。その限りにおいて、どのお店の売り場にも品揃えの「豊かさ」がある。

*『西村公泉 木彫展』の案内いただく。
09年10月21日~11月3日 会場/日本橋三越本店6階アートスクエア

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