「評決が「有罪」の場合、情状酌量の余地はない、死刑」。そう、裁判官が12人の陪審員に告げる。全員一致が条件。そんなシーンから始まる。映画『12人の怒れる男』(57年、アメリカ、H.フォンダ主演)をBS3で観た。
11人が「有罪(に決まっている)」という中で、一人だけ「無罪」という男がいる。誰かに「へそ曲がり」と揶揄されたその男は冷静に、「Let’s talk 話し合おう」と呼びかける。「ひとりの命がかかっている。」と言って。疑問を問うていく。Talkは続く。「自分の意見はないのか?」「偏見で事実がぼやける」次第に有罪の証拠はなくなってくる。無罪と考えるものが増えていくが決着はなかなかつかない。「評決不能にしよう」という声があがるが、それでもひとつひとつ話し合っていく。「評決不能」と陪審員が評決すれば、2審にあがり死刑の判決を示唆する。ひとりの命がかかっている。熱意がみなの真実への心をゆさぶる。舞台劇のようなTalkが続く。最後には12人が一致する。「無罪」。「So long」と言って別れる、みな日常に戻る。
みなが「こうだ」と言うとき、この人のように独り私は筋を通しきれるだろうか。
みなが「こうだ」と言うとき、この人のように独り私は筋を通しきれるだろうか。
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