遅ればせながら資料を入手し、夫婦で話し合いそれぞれの判断で共に福島原発告訴団・関東に入会することにしました。昨日入金を済ませました。大急ぎ(@_@;)で陳述書を書き郵送しました。
『私の妻の実家は気仙沼。津波に襲われ両親が亡くなり、実家も家屋全壊で喪失しました。陸前高田、南三陸、仙台にいる親類も被災し5名が亡くなり家屋財産も失いました。地震と津波これだけでも、甚大な被害で測り知れない喪失感があります。また、その後の東北へのこころない風評被害にも心が傷むばかりです。しかしながら、福島第一原子力発電所の事故による放射能の災禍はこの比ではありませんでした。実相が明らかになるにつれ、これは理不尽な人災であることを確信しました。
太平洋沿岸部の激震と大津波の被災に加えて、福島では福島第一原発の事故による放射能禍。避難指示の小出しによる不適切な対策。着の身着のままで逃げまどい、挙句の果てに降り注ぐ放射能を浴びたことが後から判明した不誠実。住居を一瞬にして失い、職と故郷を失うことになった警戒区域や計画的避難区域の住民の無念さ、そして損害。そもそも原子力発電事故の起こりうる対策を怠り、あまつさえも最悪の事故を起こしながら住民の安全な避難誘導もせず情報も出さず、いざというときのオフサイトセンターに至っては3日で逃げ出したという無責任さ。私は福島支援に携わりながら、いまだに様々な条件の被災者に寄り添い誠意をもった支援も賠償も遅々として進められていないことに強い憤りを覚えています。
この事故を起こした当事者東京電力、無理な原子力政策を進めてきた行政諸機関等の事故を起こした重い過失、被曝・一家離散等の障害と人的損害の責任、住居等を奪った財産の損害の責任、事故が発生した後の不誠実・無策、自己保身について責任とけじめを厳しく追及したいと考えます。』
「福島原発告訴団」告訴声明 2012年6月11日
今日、私たち1324人の福島県民は、福島地方検察庁に「福島原発事故の責任を問う」告訴を行いました。事故により、日常を奪われ、人権を踏みにじられた者たちが力をひとつに合わせ怒りの声を上げました。
告訴へと一歩踏み出すことはとても勇気のいることでした。
人に罪を問うことは、私たち自身の生き方を問うことでもありました。
しかし、この意味は深いと思うのです。
・この国に生きるひとりひとりが大切にされず、だれかの犠牲を強いる社会を問うこと
・事故により分断され、引き裂かれた私たちが再びつながり、そして輪をひろげること
・傷つき、絶望の中にある被害者が力と尊厳を取り戻すこと。
それが、子供たち、若い人々への責任を果たす事だと思うのです。
声を出せない人々や生き物たちと共に在りながら、世界を変えるのは私たちひとりひとり。
決してバラバラにされず、つながりあうことを力とし、怯むことなくこの事故の責任を
問い続けていきます。
「福島原発告訴団」告訴人一同
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