津波に呑まれた小学校の校長先生が昨年の卒業式で卒業生に最後の宿題を課した。
「みんなが二十歳になったら、必ず集まろう。県外にいようが、国外に居ようが。
日時は3月11日、午後2時46分。」
映画では、この場面が印象に残った。
被災者の「山の上からみるな、被災地を歩け」という吐き捨てるような声。
被災者の「山の上からみるな、被災地を歩け」という吐き捨てるような声。
ぜひ、観てほしい~
私のつれあいの家族、親せきが被災してもすぐには行くことができなかった。幸いにも義兄の竹馬の友や内陸部にいる親戚が救援にあたった。叔母さんからまだ来るべき条件が整っていないから、待てと言われた。通行止めを避けて、親戚は山道を伝って沿岸部の避難所に駆け付けた。ガソリンを入手するのに苦難しつつ。
高速道路が復旧し都内から内陸部に行く深夜バスが通じた。そして、大船渡線が気仙沼まで通じたことは出発間際にわかった。帰りは、当初秋田空港まで行って空路帰るように手配したが、直前になって新花巻空港からの帰路が確保できた。被災後20日経っていた。遺体の発見が早くて火葬ができ、それに間に合った。
なんども息を呑んだ。あの空間にいかなければ、実感は確かにはわからない。
帰ってきて伝えたかったけれども、同情はしてくれたが詳細は聞いてもらえなかった。写真も用意したが見てはもらえなかった。あけすけに言えば、「被災」のことが「食傷気味」になって、潮が引くように目を背けていく様子を実感した。もう忘れたいようだった。
悲惨な様子を繰り返し見せられ、全体的につらくなっているようだった。
~しかし、あらためてみてほしい。
監督の二人が舞台挨拶した。そして、自分たちには宣伝費がないのでみなさんにぜひ伝えてほしいと訴えていた。
2011年度の日本映画復興奨励賞を受賞した『大津波のあとに』と『槌音』。
東京での上映は10日(土)から16日(金)まで。連日18:001回上映。
場所は「オーディトリウム渋谷」
http://a-shibuya.jp/archives/2680
映画のホームページ http://fartheron.soragoto.net/comment.html
2 件のコメント:
今日観てきま~す!
貴ブログも拝見しました。呼びかけに応じていただきましてありがとうございました。感激です。
コメントを投稿