「福島産」とか、津波被災にもかかわらず生産を再開し始めた「東北の産物」とか、みかけてしまえば、つい見境もなく買ってしまう。腹の底に風評にたいする怒りがあって、カッとなっているからだ。そういうことでしか態度を現わせない、口はへただ。ただ、見境がないのでときどきつれあいにおこられている。
去年の暮のこと。「売れねぇんだ、せぇっかくつくったども…」と岩手の上野さんがぼそっとつぶやいた干し椎茸を、「よしっ」と言って2kgも買ってしまったのも同じ勢いだ。酒の席だったけれども。私の気が変わらないうちに万札を払った。2kgの干し椎茸といえば重くはないが、嵩は米一俵分ぐらいあった。翌日、これを担いでというか、ぶら下げてというか電車を乗り継いで岩手から持って帰ってきた。このときはつれあいにあきれられたが、おこられはしなかった。知り合いにお裾分けをして、今は、せっせと食べている。こんなおいしい椎茸を、毎日戻してぜいたくな鍋や味噌汁にしている。味噌汁は飯舘村産の「さすのみそ」や神川で製造された玄米味噌だ。
九州の生まれで嗜好からすれば、麦味噌や青いネギの方が好きだ。それはそれとして、東北や関東のものを区別せず、差別せず食べ続けるつもりだ。
そして、自分の住む自治体(県や市)が東北のガレキ(瓦礫)の受け入れをするように望むし、受け入れることに断固賛成する!
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