唄い手にちょうど大工哲弘さんによく似た声の質のひとがいて、心地よい。竹富島の種子取祭で奉納される芸能はまる2日間たっぷり演じられる。いわば沖縄の芸能の‘てんこ盛り’だ。しかも目の前で、生で見聞きすることができる。舞台の祝い幕の裏で三線、太鼓、鉦、が奏でられ、唄われる。演目の内容や話の筋が理解できる訳ではないけれど、美しい衣装、所作、そして南国情緒、しぐさを楽しめる。高尚さもあり、ひょうきんさもある。休む間もなく観疲れて、暑くて、こっくりすることもあるけれど、ぜいたくな時間。お重に御馳走を詰めて家族・ご近所揃って出かけていった昔、昔の運動会、学芸会の場のよう。むつかしいことはともかく、ただ居るだけで、それでいいではないかという、時空。ほんとうにもったいないぐらいの時間をすごす。
*来年は10月2日・3日或いは12月1日・2日であるらしい。
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