2010年9月26日日曜日

アメ横のトロ

 昼過ぎまではきれいに晴れた。気温も湿度も快適だ。
 朝、チャイムが鳴って「国勢調査」だというのでお上がりくださいと応じる。すると、一斉学力テストのときのようなマークシートと調査資料一式を渡されただけだった。「国勢調査」といえばお上の御用で正直にありのままに応じなければいけないと、大昔のことだけれども調査員の方が上がり口に腰を掛けて母親が面談でそれに応対していたような記憶があったのでそういうことかと思っていた。いったい何時のハナシか、あなたはそのぐらい家(うち)のことをしたことがないから、と妻殿から言われてしまった。
 洗えそうなものを家中から無理やり集めてきて粉石けんで三回に分けて洗濯をする、これは私が妻殿には任せない数少ない家事。いい天気にベランダで干すのは気分がいい。そして取り込むときの風合いが粉せっけんでやるといい。子どもたちにも勧めるのだが面倒くさがる。なんだか液体洗剤を使っているなぁ。

 うちの妻殿は迷っている。楽しみにしていたあのホテルの夕食にするか、仲間のみなさんと一緒にどこかで夕食するか。誘われたものを無碍には断れないし、みんなでわいわい食べるのは楽しかろう、だからと言って、そう行く機会もないあの島の品のいいホテルの夕食も捨てきれない。3ヵ月も前から計画していた。すると、迷いに迷って、もう「検察発表」に任せますとか言ってお前が決めろとこちらに丸投げしてくる、後で「政治的判断」はしていないという魂胆で、結果責任をなすり付けてくるはずだ。そしたら「改竄するぞ」とこちらも応酬する(ナンノコッチャ)。

 毎年のことだが三陸から秋刀魚が届いてから、いつも後になって大分からカボスが届く。今年はお嫁さんが大分の人でカボスを持っていてうまい具合に組み合わさった。それで、二男のところに今度のカボスを分ける。そして邦男さん夫婦のところに、画像入り礼状を大急ぎでつくって、カボスのおすそ分けの中に入れて宅急便の受付に持ち込む。

 昨日、アメ横で衝動買いしたトロは案の定、筋が多い代物だったがトロには違いない。ちょうどよく解凍できたので、みんなを呼ぶことにした。携帯電話に出た息子は職場のソフトボール大会トーナメント戦会場へ向かう車中だった。小中高と野球をやっていて腕には覚えがあるので、チームの中心人物をかってでているようだが、チーム名に自分の息子の名を入れたらしい。ちと親バカが過ぎる。一方、娘は近郊のアウトレットが大セールをやっているとの情報を得てそちらにいる様子だった。吊り広告には弱い。

 それで、夕食はみんなで手巻きにした。さすがにめったに食べない「トロ」。うちの若い者たちはパクパク食べた。久しぶりに5合の酢飯もみるみる減っていく。それにしても孫のソータローはよく寝るし、ご機嫌なこと。だから、みんなでちやほやだ。

 箸が転げた程度で笑わなくなって久しいが、「げげげの女房」が昨日で終わったので張り合いがひとつなくなった。反動でこの次の「てっぱん」はかわいそうかも、とはうちの娘たちの言。

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