2010年8月31日火曜日

町育ちのボン


 宿泊者の皆で準備した朝餉のテーブル。まるで刻んだ白菜の漬物のように盛り付けてあったので、そうかと訊いたら、これは昨夜のバーベキューのキャベツの残り物を炒めたもの。キャベツと白菜の区別もつかぬかと針小棒大、その場の大笑いのハナシのたねになってしまった。このネタはしばらく使われそうだ。午前中はこういう加工場であると、こういう農場である、かような農機具や機器を修理したり再利用したりして使用していると案内される。真夏の様相で暑くはあるが、目に緑、空の青さ、トンボの舞う風の漂いは心地よい。が、私には作物や植物の見分けがさっぱりつかぬ。ここに植わっているのは何だ、周りの人はみんな知っているようで訊くのも臆する。さすがに木の実はこれが何だと教えてもらえる、だがさっぱり名前を覚えられない。ただ、食べてみたらその味覚は残る。コンクリートの森に、人工の便利空間に違和感を覚えつつ安住棲息している。緑の名前も知らぬ、花の区別もつかない。キャベツと白菜は知っているのだが。

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