2010年8月2日月曜日

あばよ


 製品の異臭発生の原因の検討で帰りがずいぶん遅くなった。

 それで、楽しみにしていたNHKのBSシネマ「金環蝕」(山本薩夫監督1975年)を途中からみるはめになった。四条河原町近辺の封切館で観てから35年ぶりだ。当時これがデートだったから硬派の方だった。

 舵をとる、ハンドルを握るとは、思いのままにできるという意味でいいかもしれない。
 現代人にとって身近な組織とは会社などさまざまあるが、もっとも大きな組織といえば国家だろう。私たちはその国家に属している。国家のハンドルを握ろうという大きな志も結構なことだとは思う。思いのままにできるかもしれない、さように権力とは想像を超えるほどのものかなとは、やはり考えた。あの時の、あの未練がましい涙をみたとき、じゃあ普天間の基地撤去という依って立つ基盤(主張)はどうするの、と考えた。加えて選挙前には消費税増税もタブーにしないと公言していた。消費税増税は菅さんだけが言い出したわけではなかった。仙石さんもこのひともアドバルーンをあげていた。通底するもの流れとしては、このたびの離党は自然のことだったように思える。失礼だが、昔の政権党や野党第一党のオヤジたちにあったあの体臭(胡散臭さ)を残念ながら感じざるをえない。

ちあきなおみさんのカヴァー曲「あばよ」(中島みゆき)を聴く

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