2010年11月23日火曜日

天空の一本道


 ビルの中から東の空が広く虹色がかっているのが見える。昼休みに外を歩けば明るい陽射しが刺すのに空からはいくらでも雨粒が落ちてくる。どうやら狐が嫁入りしている最中のようだが、見あげれば休日の東京の街を勢いよく行き交っているのはカラスだけだ。

 ひたむきに生きる人たちのことを知る。

 あらためて、私には何ができるのだろうと考えた。

 この夏、蝉が我が家で脱皮していたのだ。

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